山女日記
- 著者
- 湊かなえ
- ISBN
- 9784344026018
- 出版社
- 幻冬舎
- 価格
- ¥1,400 (税抜)
湊かなえさんらしからぬ?作品!こんな小説も書けるとは知りませんでした!
女性が主人公の7つの山をめぐる連作短編で、読後は前向きな気持ちになれる小説です。
イタイ人達を上手く扱い、ピリッとスパイスの効いた山ガール小説でした。
北村薫さんの「八月の六日間」といい、最近いい感じの”山ガール”小説が増えてきましたね~
この小説を機会に、山に触れて、自然に関心を持つ人が増えたらうれしいですね!
商品紹介
このまま結婚していいのだろうかーーその答えを出すため、「妙高山」で初めての登山をする百貨店勤めの律子。一緒に登る同僚の由美は仲人である部長と不倫中だ。由美の言動が何もかも気に入らない律子は、つい彼女に厳しく当たってしまう。医者の妻である姉から「利尻山」に誘われた希美。翻訳家の仕事がうまくいかず、親の脛をかじる希美は、雨の登山中、ずっと姉から見下されているという思いが拭えない。「トンガリロ」トレッキングツアーに参加した帽子デザイナーの柚月。前にきたときは、吉田くんとの自由旅行だった。彼と結婚するつもりだったのに、どうして、今、私は一人なんだろうか……。真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。