僕の歩き遍路 四国八十八ヶ所巡り
- 著者
- 中野 周平
- ISBN
- 9784908443701
- 出版社
- 西日本書店
- 価格
- ¥1,500 (税抜)
四国お遍路さん
四国に行くと、白衣・お袈裟をまとった方、子供を連れ家族で歩いている方、いろいろなスタイルでお遍路を歩いているのを見かけます
いつも思うのは、お遍路の達成によりどのような心境になるのだろう?
とても興味深く、自分自身も身体が元気なうちに巡礼してみたいと思っています
この本を読みながら、いつか自分がお遍路する姿を想像しながら
商品紹介
【著者から】
大学最後の夏休みに初めて四国を2週間かけて旅行した。食べ物や自然がゆたかで、地元の人も優しいし四国がすっかり好きになった。
半年後に香川に訪れ、7ヶ所参りでプチ遍路体験をしたのだけれど、あちこちに道しるべがあり、国道とは違う裏側のパラレルな道があるようでワクワクした。しかもそれが四国中に繋がっていることにロマンと壮大さを感じ、いつか必ずお遍路したいと思うようになる。
そんな時に仕事が行き詰まり鬱で休職する事になった。そして僕はお遍路に旅立った。
日の出とともに起き、日の入とともに寝て、よく歩き、よく食べ、よく眠れるので鬱治療に効果的で最後にはかなり元気になれた。様々な生き方をしている人との出会いで、会社だけが人生じゃないよなあと思え、価値観の変更という意味で治療に効果的だったと思う。
翌年転職するも、四国遍路の思い出が強烈すぎて、本当の世界、本当の人生はあっちにあるのではないか、という旅にかぶれた若者によくある心境がずっと残っていた。通し打ちもしたい。いつか必ず、と思うようになっていた。そして30歳になった頃、その夢を実現させた。
四国は山から海まで自然が素晴らしく、グルメも美味しい。歩いて行ける範囲しか行けないが、その制限があるゆえに逆に無理せず楽しめたように思う。
地元の人がとにかく優しかった。お接待をいただいたり、話したりすると元気がでた。こんなに現地の人と関わる旅が現代にもあるんだ、もう余所で旅してもつまらなく感じちゃうだろうな、とさえ思った。