天才
- 著者
- 石原慎太郎
- ISBN
- 9784344028777
- 出版社
- 幻冬舎
- 価格
- ¥1,400 (税抜)
反田中の急先鋒だった石原慎太郎氏が、今なぜ「田中角栄」に惹かれたのか?
幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の内幕、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢。
子供の頃テレビで騒がれていた(歳がバレる!?)事件や人物について今じっくりと読んでみたくなりました。
商品紹介
高等小学校卒という学歴ながら『日本列島改造論』を引っ提げて総理大臣に就任。比類なき決断力と実行力で大計の日中国交正常化を実現し、関越自動車道や上越新幹線を整備、生涯に30以上の議員立法を成立させるなど、激動の戦後政治を牽引した田中角栄。
その経歴から総理就任時には「庶民宰相」「今太閤」と国民に持てはやされ、戦後では最高の内閣支持率を得たが、常識を超える金権体質を糾弾され、総理を辞任。その後、ロッキード事件で受託収賄罪に問われて有罪判決を受けるも、100名以上の国会議員が所属する派閥を率い、大平・鈴木・中曽根内閣の誕生に影響力を行使。長らく「闇将軍」「キングメーカー」として政界に君臨した。
そんな希代の政治家・田中角栄といえば、類まれな権謀術数と人心掌握術に注目が集まるが、実はスケールが大きいわりに人一倍デリケートな一面があった。浪花節と映画をこよなく愛する、家族思いの人情家だったという。
強烈な個性をもったリーダーが不在の今、自らも政治家として田中角栄と相まみえた著者が、毀誉褒貶半ばするその真の姿を「田中角栄」のモノローグで描く意欲作
字に強い、駆け引きが上手い、義理人情を欠かさない。
それが高等小学校での男が伸し上がる武器だった――。