[2016/07/20 (WED)] 第155回 芥川賞 直木賞 決定しました。
第155回芥川賞と直木賞が19日発表されました。
芥川賞は村田沙耶香(むらた・さやか)さんの「コンビニ人間」(文學界6月号)
直木賞は荻原浩(おぎわら・ひろし)さんの「海の見える理髪店」(集英社)が受賞しました。
おめでとうございます。
主の腕に惚れた大物俳優や政財界の名士が通いつめた伝説の床屋。ある事情からその店に最初で最後の予約を入れた僕と店主との特別な時間が始まる「海の見える理髪店」。
意識を押しつける画家の母から必死に逃れて十六年。理由あって懐かしい町に帰った私と母との思いもよらない再会を描く「いつか来た道」。
仕事ばかりの夫と口うるさい義母に反発。子連れで実家に帰った祥子のもとに、その晩から不思議なメールが届き始める「遠くから来た手紙」。
親の離婚で母の実家に連れられてきた茜は、家出をして海を目指す「空は今日もスカイ」。
父の形見を修理するために足を運んだ時計屋で、忘れていた父との思い出の断片が次々によみがえる「時のない時計」。
数年前に中学生の娘が急逝。悲嘆に暮れる日々を過ごしてきた夫婦が娘に代わり、成人式に替え玉出席しようと奮闘する「成人式」。
人生の可笑しさと切なさが沁みる、大人のための“泣ける"短編集。
芥川賞の『コンビニ人間』はすぐに単行本化され出版されますのでしばらくお待ち下さい。